キッド

キッド

ダラシネ・キッドが生まれて初めて働いて、初給料で新しいスマホの本体を買ったが、ママのダラシネヤ姫は、それはもう大変な大およろこびようである。然し王子はいった。「でもそれだけじゃあ使えないんだよ」と。大事な契約をしないと、開通しないんだそうだ。毎日、忙しく仕事がいっぱいで、お店に契約にいってもずらりとお客が並んでいて、おひとりさまにつき、2時間半かかるのだそうだ。
だから、その2時間半の時間を一週間のどっからひねり出そうか。外は三寒四温のお天気で、高冷互い違いに天候が暑かったり、寒かったりで、なかなかその2時間半をひねりね出せないんだ。チューブの練り歯磨きとか、チューブのわさびとか、マヨネーズみちに、残った滓まで絞りだすには技術と鍛錬がいる。
ダラシネヤ姫がいう。それを私によこしなさい。わたしがやってあげるから、と。
こうして35年の月日が過ぎた。わが王宮の二軒つながりの」母屋の二階に住んで、王子はとうとうひきこもりを脱した。
「きっと神様が面倒をみてくださる」と信じてきたのだ。いつか、は来た。2020年1月。在宅で、ネットで打合せして、たまにビジネスホールにでかけて、じっさいに働いているチームが現実世界で顔を合わせて、会議をする機会がある。
こういう時には、みなビジネス仕様のノートパソコンでないと、具合が悪い。そこで、キッド王子は言った。
「ダラシネオ王様、お願いがあります。王様のノートパソコンを一日貸してください。会議で出席するときにノートを持参しないと具合が悪いのです」と。
「おおキッド王子よ。わたしのものは、みな御前のものだ。この王宮も、財産もみなお前のものだ。持つてゆくがいい」
だから、その2時間半の時間を一週間のどっからひねり出そうか。外は三寒四温のお天気で、高冷互い違いに天候が暑かったり、寒かったりで、なかなかその2時間半をひねりね出せないんだ。チューブの練り歯磨きとか、チューブのわさびとか、マヨネーズみちに、残った滓まで絞りだすには技術と鍛錬がいる。
ダラシネヤ姫がいう。それを私によこしなさい。わたしがやってあげるから、と。
こうして35年の月日が過ぎた。わが王宮の二軒つながりの」母屋の二階に住んで、王子はとうとうひきこもりを脱した。
「きっと神様が面倒をみてくださる」と信じてきたのだ。いつか、は来た。2020年1月。在宅で、ネットで打合せして、たまにビジネスホールにでかけて、じっさいに働いているチームが現実世界で顔を合わせて、会議をする機会がある。
こういう時には、みなビジネス仕様のノートパソコンでないと、具合が悪い。そこで、キッド王子は言った。
「ダラシネオ王様、お願いがあります。王様のノートパソコンを一日貸してください。会議で出席するときにノートを持参しないと具合が悪いのです」と。