イングランドの侵略軍はスコットランドにとっては「よそもの」だった。
OUTLANDERというタイトルはこの意味である。歴史好きの英国人らしく、プロテスタント国の英国イングランドが、カトリックのスコットアンドを併呑しようとする18世紀を舞台に、旅行中の夫婦のうちの元戦時看護婦の妻が、古代遺跡でタイムスリップするという伝奇映画である。
彼女はそこで、夫の先祖で残忍な性格の英国将校「赤服隊」の大尉の隊長や、お尋ね者の若きスコットランド領主と出会って、波乱万丈の冒険を体験する。
ラブロマンスの中でほんろうされる。
視聴者は毎週、ハラハラドキドキっして濃厚なエロスの世界に誘われるというワケダ。
テレビ娯楽でここまでやっていいのか、と英米合作のシリーズはすごい。
いまではすたれてしまったゲール語がまだ使われていた、イングリッシュとフランス語が、戦争と外交で混交する時代。
すでに別のドラマ・シリーズでフランソワ一世にとついだスコットランドの女王の物語を見ていたから、漠然たる状況はわかる。
つまり、そのスコットランドの現場での話だ。

この五年ほどの日本の風俗社会での特徴は、ハロウインの勃興と言う現象が目立つ。ひところの学級破壊時代に、成人式の日に、公式の場で破廉恥な新成年が無礼講を公然と演ずるという現象があったが、仮装行列を公然とやっていいと了解した群衆が、ことしは軽自動車を棄損転倒させて踊りまくるという渋谷交差点での場面が全国に喧伝された。

目に余る日本人の付和雷同が、ここにきて交差点全わいせつのごとく」浮上し、5人が逮捕された。
後に残ったごみの山と、粛々と片付ける律儀な日本人の両方の姿をニュースは伝えた。

宗教的指針なき日本社会の、幼時的な行動言動は、上は内閣総理大臣とその一味から、底辺はハローワークウインの庶民のバカ騒ぎとなる。

カトリックが、スコットランドやアイルランドのドルイド教のふるい風習を取り入れた経緯については、また別に書く。

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