われ、預言す。亡き山下君は、われわれのあずかりしれぬ霊の世界から、代わりの者を地上に遣わすであろう。その者はお前とすぐにさかづきを交わして美酒を汲み美食をともにし、人生を語り合う日が来る。いたいけな幼児の姿で、おまえが最も愛する胎からこの世にやってきて、お前のこれまでのすべての労苦を慰めてくれるうえ、お前を見上げて頬笑むだろう。お前と胎とは閨をともにし、その初子はお前を死ぬまで支配し、お前を苦しめまた喜びをもたらし、おまえがこの子をやしない通したその後は、この子がお前と愛する妻をも養ってくれるだろう。生と死を超えた不老不死の秘事について、お前はまだ知らないが、すぐに、しることになるだろう。すでにたてつづけのおまえの友人の死を、おまえがどれほど悲嘆したかを、活かされて、いまわかっているはずだ。しかし、これからは、もっと深い深海魚のように思慮深い、もっと高い鷲の飛翔と雲雀のごとく高い空で歌をさええる天の視点を得て、世界のすべての片隅まで、過去をも未来をもはるかな地平を人類がどこから着てどこへ行くのかを見るだろう。

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