広島被爆の山田舜元学長の遺志

広島被曝の山田舜氏の遺志

 福島大と東日本国際大の学長を歴任した山田舜さんが90歳で逝去された。
 一昨年福島キッズパーク運動の講演会で先生の被曝体験の講演を聞いた。
 広島市出身で19歳の時に距離2kmで原爆を直接被爆。当日自宅の屋根の上から眺めた市街は火の海。自宅前を歩く被爆者の姿を目撃。福島で再度被曝に遭った。
 福島市に移住してから原爆手帳のおかげで多くの健康障害から助けられ、県原爆被害者協議会の会長を務めた。日本経済史を専攻し伊達の養蚕業の発達を研究した。
 311の直後から県保険医協会の会報紙に手記「私の生きた戦後65年」を書き始めた。4月から翌年3月にかけ12回連載。被曝の影響をめぐる相談が医療機関に急増し、「科学的に正確に受け止めて対処しようと」と依頼に応えた。
 被爆地で同級生を探し生き残ったことへの責任を感じた青春。「原発事故は警告を無視した結果」と指摘し再稼働に反対を唱え続けた。
 その遺志を伝えたい。。

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