「暮らしの手帖」と母の青春
「暮らしの手帖」と母の青春
母が若かった頃に愛読していた「暮らしの手帖」の出版社の創立事情から、主人公の自伝に編集者花森安治をモデルにした逸話が絡んで朝ドラ「トト姉ちゃん」に目が離せない。
衣食住のプロである主婦目線の商品テストと商業広告を載せない編集方針。これはNHKの理想でもあろう。
記憶の中の雑誌特集に、見慣れぬ日本人の軍隊特集に奇妙さを感じたのを覚えている。少年漫画雑誌には旧日本軍のゼロ戦、戦艦大和の礼賛特集ばかりだったから、婦人子供服や料理記事に交じってアメリカ軍の装備をした日本人の写真グラビアに戸惑った。
今から考えると、朝鮮戦争の後に警察予備隊を経て自衛隊が生まれた頃の、最も国際事情に対応した特集を、あの主婦向け家庭雑誌でやっていたことを再認識して、心底から敬服する。
九十歳になった母の青春を毎朝見るようで、主婦の強い味方「暮らしの手帖」実録ドラマは戦後女性史として興味深い歴史の追体験のひと時だ。8.20
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“「暮らしの手帖」と母の青春” に対して1件のコメントがあります。
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拝啓
はじめまして。民報投稿欄で「とと姉ちゃんは母の青春のよう」を拝読しました。
歴史専門調査員とあり、頼もしく感じています。戦前、戦中、戦後を描く多様な角度からの検証は重要です。
日本の、国際社会の「近現代史」は先の戦争後の秩序構築であり、多様な評価があります。
東京裁判と「日本=戦犯国家」という刷り込みは、WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)で占領軍が行った日本人洗脳作戦の中核であり、まだまだ、その効果は持続発効中である。(自虐史観)
あの戦争は何だったのかを多角的に検証する必要があります。
インド代表パール(パル)判事の判決文やマッカーサーが議会でうっかり本音を語ったスピーチ(朝鮮戦争に関する自己擁護のスピーチだったのであろう)、戦後アジア諸国が次々と独立を果たし、アフリカ諸国にも波及した現実を。白人至上主義の社会でアジアのホープとして国際連盟の常任理事国として発言した事実、黒船来航から逸早く明治維新を敢行。四周への国防。・・・戦後、アメリカがその一部、北の共産主義との対峙。南は植民地支配がなくなり、自ずと国防費は不必要に。
国防費は国際社会への支援という平和的な形で役に立っている。
外交努力でどうにもならない場合、戦争という最後の手段を使わなければならない時もあるのであろうか?
国家存亡と繁栄を目的とするのなら、半世紀を擁して、その目的は達成出来た。とも考えられる。
戦争にこそ負けたが、白人至上主義であったり、大東亜共栄圏政策であったり、国家の繁栄であったり、国際社会への貢献度。等、その目的は達成されたとも考えられ、先人の苦労、苦悩、勇気、誇りは高く評価して当然であり、国防に命を捧げた英霊には感謝をしても仕切れません。
一方、二度と戦争の悲劇が起こらないよう、あらゆる努力と共有する輪を広げることが重要です。
・・・と考えています。意見を頂戴できたなら光栄です。
敬具