村井昌作
「福島県東海岸における人物」第三十二節
報徳家として尊崇すべき村井昌作氏
との評あり。

安政三年四月福島県相馬郡原町本町二丁目に呱々の声を挙げ、幼にして神童の称ありしと同時に、常に学を好みて研鑚怠ることなく・・・
酒造家として古き歴史を有する一個なると共に・・。郡会議員として乃至町会議員として・・・且つ原町商業銀行の取締役たり、又は相馬電気株式会社の取締役として就任し・・・
一度経済界の罷弊するものあるに邂逅して其の社合せる銀行の瓦解を止なくするに至り、為めに財産を挙げて其の責任に充て、遂に没落の運明を招致したるは惜むべし、然れども氏の没落は節操を殺乱せるを潔よくしたる也

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