大正3年 天下の壮観相馬野馬追 夜の森山下宵乗の盛況
民報7月13日
旧城址出発の光景を見記者は午前十一時八分の上り列車にて原の町に向ふ、増発せる列車は野馬追祭見物の為原の町に赴く人によりて充満す、中村鹿島間なる日立木
数百町の松林中を列車は進行中、林中の国道に先駆の騎馬旗を翻へし、鎧の袖を振りて駈くるを望見す、原町にては正午より絶えず煙火を打揚げ、神輿の着御を待つ、午後一時凄まじき烟火の音夜の森公園の辺より響くや、歩調紊れざる馬蹄の音を聞く、先陣の騎馬は既に中村よりの五里の道を長躯して原町に着せる也(十一日午後一時原町にて特派員)

大正3年の野馬追はちゃんと相馬中村から馬で原町まで歩いていたのを、伴走する汽車から眺められた。

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