昭和2年 福島毎日

壮烈なる野馬掛式 十三日午前十一時から
小高神社境内に於いて
野馬追祭(第三日)
相馬野馬追の第三日午前十一時から行はれる国粋館顧問農林省映画隊一行の観光もあり諸式いと荘厳に行われたが第二回目の野馬取の祭捕人松本徳治(二〇)は奔馬の蹄で眉けんを蹴られ血みどろになって半谷医院に担ぎ込まれたが全治まで二週間を要すととりあへず国粋会顧問の名で金二十五円の見舞金を贈った尚ほ青木信光子一行は正午から同町小松やに於ける官民合歓迎会に臨み午後一時十九分の小高駅発列車で帰京したが山田忠正氏は居残って国粋会へ代表して支部設立に就いて尽力した各方面へお礼参りをした

国粋主義とは?

国家主義の極端な一形態。特に日本では1888年雑誌《日本人》に掲載された志賀重昂の論文《国粋保存旨義》以来用語として一般化。積極的な西洋文化の導入による近代化を図った明治政府の政策を欧化主義として非難し,日本国民本来の長所を重視することを主張した。のち建国精神に由来する国民的道徳の実践を主張する日本主義の影響を受け,伝統主義・排外主義・天皇制擁護の立場から右翼の行動原理ともなり,社会主義的大衆運動に対抗した。狂信的愛国主義として批判的に用いられることが多く,ナチズムやファシズムをこう呼ぶこともある。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典