昨夜原町で 一人が重傷負う

十三日夜原町市に火災が発生、折からの十㍍の強風にあおられて工場、住家など四棟、二十一坪を全焼した。
同夜十一時半ころ原町市向東原大杉方さん(51)方建具工場から出火、発見が遅れたのと水利の便が悪かったため、同工場百五十坪と機械建具材、事務室などを全焼、鹿島相馬、小高各消防団など消火にかけつけたが、さらに隣接の越山利忠さん(58)方二階建四十坪、関場清松さん(72)方建具工場など六十坪を全焼して同十一時鎮火した。なおこの火事で木材運搬出作業に従事していた同工場製材人夫村田勝雄さん(34)は右腕に七カ所動脈切断の裂傷をうけ、輸血するほどの重傷を負い、九百五十万円の損害を出した。原因は目下原町署で調査しているが、同夜同工場の従業員十二人が残業するため給食したので、その給食火の不始末ではないかとみられる。。
福島民友 昭和32年12月14日

昨夜、原町の密集地焼く
附近に原町中央劇場があり、また燃えた工場と工場の間に暗がりがあり、アベックに絶好の場所でもあるのでタバコの火からとみられている。なお現場付近には都箸製造所、たんす製造工場、木炭倉庫、営林署貯木場その他住宅が密集していて原町市内でも一番の高台地となっている。こんどの火事はこの付近の工場の火事では四番目である。
福島民報 12月14日