原町無線塔、朝日座など福島県南相馬市原町区(旧原町市)の文献を公開

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太陽族映画VS.県映倫 「太陽の季節見せぬ」と原町市教委
 30年2月、郡山で上映中の「青い麦」が観覧禁止になるという「事件」が勃発。県下で大騒ぎになった。福島では「全世界で初めて郡山高校生に鑑賞禁止した問題作!」という逆手をとったコピーで宣伝した館もあったほど。「健全娯楽映画をめぐって」討論会が行われたりもした。世に俗悪映画と呼ばれたものの若者風俗を描いて反響が大きく、つまり興行的に成功したものにいわゆる性典映画や「暴力教室」、新生日活の「狂った果実」や昭和31年「太陽の季節」など一連の太陽族映画がある。いわき〇〇高校や桜の聖母高校など県内の高校では鑑賞禁止を決定するところも出た。県教委では「禁止はやりすぎ」とコメント。  石城高校生徒校外生活補導連盟では「太陽の季節」の悪影響が平市内でもかなり強くなっているところから今後平市で上映される「狂った果実」「逆光線」の高校生の観覧禁止を申合せるとともに「慎太郎刈り」も自粛するよう生徒に強く要請した。民友タ刊(31年8月16日)  同じ紙面には「ガンつけたから相農生殺し原高生を緊急逮捕」との記事がある。原町市内で発生した高校生による高校生殺しの犯人が逮捕。これを発火点に原町市では「太陽の季節は見せぬ」(8月18日民友)と市教委が決定し、「映画館に監視員配置」と報じている。 〔原町市の高校生殺害事件は各方面に異常なショックを与え、県下にはいわゆる「太陽族映画」への批判が高まっているが、原町市教育委員会では十六日午後一時から原一小で市内小中学校長、PTA・社会教育委員・婦人・青年会ほか関係者の出席を求め十九日から市内某映画館で上映される「太陽の季節」をめぐる対策を協議した結果、業者側の協力を求め、上映期間中十八才未満の観覧を厳禁し、各校から一名の補導監視員を出し監督するほか各区長を通じ一般家庭にも徹底をはかることになった。/また指導委員により青少年防犯映画研究会を再結成し、こんご風俗映画を検討したうえ各校生徒会と協力、観覧を選択することに決めた。 相馬でも厳禁 一方相馬市でも同映画の少年の観覧を厳禁し、高校では上映期間中監視員を配置、生徒の監督を強化する。〕 「処刑の部屋」「暴力教室」など過激な題名をつけた作品が流行し31年は、県版の映倫の設置が議論された一年だった。県青少年映画委員会という名で発足したものの、強制力はなく、映画館業界に不良映画を指定して上映自粛を申し入れるというだけ。実際にはまったく効果がなかった。その経緯を当時の新聞の見出しで追ってみても、尻つぼみの感がぬぐえない。

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