朝日座館主布川雄幸さんを悼む

 南相馬市の国の登録文化財、芝居小屋兼映画館「朝日座」の館主布川雄さんが7日亡くなられた。
 朝日座は、大正12年7月2日に開館。12名の旦那衆による組合経営の初代支配人は布川実。戦後、組合から布川家に譲渡され、二代目義雄、三代目の雄幸と経営され、平成3年に閉館した。特に雄幸氏の手で理想的状態で映画館として保存されてきた。
 朝日座を愛する市民グループと行政の協力で市と県の補助を受け、改修されてきた。調査の結果、芝居小屋時代の原型を保っていることが判明し、2015年浜通りで第一号の近代建築として国・文化庁の登録文化財として認定された。
 布川さんとは2003年には「朝日座全記録」を共同出版。昭和32年以降、閉館までのすべての上映映画を記録してきたメモをもとに70歳を越してから独学でパソコン操作を学び、データを入力。。
 氏は原町市憲法を守る会の事務局、朝日ジャーナル友の会などの事務局を担当し昭和40年代に初めて原町市で全戸に「日本国憲法」の冊子を配布する事業を実現させた原動力となった。91歳。