飯舘村の被曝で避難村民に寄り添った映画「奪われた村」が福島市で上映スタートし、菅野典雄村長と豊田直巳監督がトークショー。製作者の河合弘之弁護士の「日本と原発」以来だ。
 監督は「福島は第二原発の廃炉を求めているが、他の県ならいいのか?」と、挑発的な問いを発していた。「国が国がと言う時に、われわれもその一部である。その責任はないのか」「原発のない沖縄にまで原発事故の復興費用を税の形で出させていいのか」という真摯な問いに襟を正す。
 前作「遺言」でも「原発さえなければ」という相馬市玉野の酪農家の遺言がテーマだった。画面に出る人は知っている人、知っている場所ばかりなので、心中複雑だ。
 慰安や娯楽としていつも映画を楽しんでいるが、「われわれも未来からみられている」との監督の言葉に映画を見る責任が311以後はますます重い。同県人として、ともにその荷を負いたいと思う。24日まで福島フォーラム3で。