2011年11月19日 ·

ノーウエアーボーイ、ジョン・レノンの青少年期を描いたドラマを見てる。母ジュリアとの、すれ違う愛憎。彼は伯母のミミに預けられたことに、生涯のトラウマを負っていた。ヴィクトリアという異父妹もいた。父親は船乗り。彼らを棄てた。妹は、父不在の間の誰とも知らぬ兵隊。5歳の子どもだったジョンは、伯母に拾われたが、思春期に母との葛藤に苦悩する、その姿は痛々しい。ジョンが、ヨーコとの間に子どもが生まれたときに、芸術活動を制限して「息子が5才になるまでは、ずっと一緒にいる」と宣言したのには、こうした彼の半生の重さがあったのだ。悲しい青春をロックンロールとの出会いと、音楽へののめりこみによって、彼は乗り越え、やがて世界に羽ばたくのだが、この映画は、ほとんど不完全燃焼時代のジョンの、血のにおいのするようなネガ像だ。ノーウエアー….行き場のない…という意味。