30日夕の舘野泉氏のピアノ・コンチェルトの80歳記念コンサートの最期に、7割満場の総立ちの聴衆からアンコールの拍手を受け、それまでのオケを背後にしたまま、独奏しかも左手だけでカッシーニの「アヴェマリア」を静かに厳粛に祈りこめて弾かれました。神が地上に降りた瞬間を、南相馬市のリスナーも聞いたのです。彼は右手が不随になる病苦でどんな苦悩を経験したのでしょうか。しかし、子どもの励まし「左手で引ける曲がいくらでもあるからチャレンジしてみれば父さん」という奨励によって生きかえって、さらに高みの境地へと上った陰には、きっとかれの上への祈りと、上からの恩寵があったにちがいないとわたしは信じて居ます。そしてかならずや南相馬市の311の犠牲者や遺族の苦悩にも想いいたっての、追悼と励ましの祈りだったに違いないとわたしは思って居ます。33年前に父を失ってから、みちびかれて、あなたのご両親が通って、出合って、あなたを授かって預けてくださった、原町キリスト福音教会で、いまと同じく若々しいお二人とともに神様をあがめつづける日々を過ごした人生をも感謝しています。あなたの家こそ私の知る原町でもっとも信仰と愛に恵まれたすばらしい家庭であると思って居ます。退職した教員のうちでも組合活動で社会的な意識ある退職女教師の老後の会合「あけぼの会」というサークルで合唱クラブ活動のピアノ伴奏に、われわれの書斎兼音楽室で、妻が練習でカッシーニのアベマリアを弾いておりますと、なぜ神はこの女性をわたしにめぐり合わせてくれたのか、その目的も理由をも理解できたのは、長い道のりをみちびいてくださった神であり、最期までともにいてくださることを信じております。そのうえあなたのご両親のようなすばらしい友人をも与えてくださり、あなたのような娘さんを恵まれた神はまことに褒むべきかな。甘いお菓子も、うつくしい花も届けませんが、わたしの、あなたへの最良最善の「ことば」として贈ります。愛する恵さん、お誕生日ほんとうにおめでとう。