マグダレンの祈り

 日々のうたかたの如くに水面に浮かんでは消え去り、澱のごとくに沈潜する思いなど、多くの見えない終わったできごとの記憶や隠れた感情などなど、日常はいとおしく、やがて忘却というすばらしい無為の処理の彼方に、侍女のように慎み深く控えています感動を、呼び覚ますこともあります。
 2002年のヴェネツィア国際映画祭において金獅子賞を受賞した。『マグダレンの祈り』(マグダレンのいのり、原題: The Magdalene Sisters)は、ピーター・マラン監督・脚本で2002年に制作されたアイルランド・イギリス合作映画である。原案はジューン・ゴールディングによる同名の回想録であるノンフィクション作品。ここは現代の収容所であり、煉獄である。カトリックを国教とする英国の隣の国での実態に驚かされる。
 この映画は、1996年までアイルランドに実在したマグダレン洗濯所(マグダレン精神病院)(英語版)を舞台としている。この施設は、当時のアイルランドで支配的だった厳格なカトリックの戒律に依拠した道徳観に基づき、婚外交渉した女性などを収容していた。原作者のジューン・ゴールディングは、かつて施設の助産婦をしていた経験があり、収容されていた女性たちの願いによる約束のために回想録を書き上げた[1]。
( ジューン・ゴールディング 『マグダレンの祈り』 ソニー・マガジンズ〈ヴィレッジブックス〉、2003年9月。ISBN 4-7897-2108-6。

 ドキュメンタリーとして、すぐれた人間の実態を、実在の社会の実情に即して描き切る手腕もそうだが、されわれ人間がいかに現実の多種多様な姿を知らずに生きているかと思わされます。
 
 カリタスジャパンという世界中の難民救済などで活躍する団体の原町ベースが設置され原町修道院というシスターたちの祈りの家ができて、311で、わが故郷をめぐる状況もかなり変わった。
 ある日、わが家の畑の隣に住んでいる星精明さんという退職市役所幹部の元総務部長さんのお宅を、聖心会のシスター4人が訪問して、同会の先輩シスターで原町生まれの伯母さんが亡くなったという報告をするため、遺族として訪問したという。
 原町の、みじかなところから、この聖心会という修道会に発心して死ぬまで堅信(献身)していたということじたいが驚きでしたから、ネットで聖心会の情報を読みながら、さまざまな人生があるのだろうなと、ただ神様を見上げる。