マウスの体内にiPS細胞で腎臓組織を作り、尿管も発生して排泄機能が確認されたというニュースをみて、京都大学チームの尿細管成功につづく将来の透析患者にとっての福音。1967年の社会保険適応までは、臓器移植も希少な例だけだしあまりの高額治療のため透析できずに死ぬのがあたりまえだったと、エスぺランチストの友人から聞いていた。

2013.1.24に書いたメモ

iPS細胞から、腎臓の組織の一部「尿細管」を作ることに京都大の長船健二准教授らのチームが世界で初めて成功したという。わが国の人工透析を受ける28万人はじめ、再生医療が期待される。
人工透析技術は、明治末以来の多くの先進的医学者の発明改良と朝鮮戦争で負傷した多くの米兵の命と引き換えに進歩した。日本では保険制度の拡充によって、死ぬべき運命から生きて活動できる人生が確保され、国民皆保険の助け合いで支えられている。
3.11の大地震で水道の幹線が破裂し水がなくて病院機能が止まり、透析できずに亡くなった被災者の報道を聞くたびに危機感も覚えた。南相馬の恩師は全町待避で首都圏に透析病院を求め、17日断られてついに亡くなった。
市内の病院で布団をかぶせて患者を守った看護師の姿や「命がかかってんだ。早く水を届けてくれ」と必死の形相で水道局に電話する院長の姿も実見した。医療現場の神聖な献身に感謝する。
戦争犠牲者の実験台によらず、他国に頼る臓器移植によらず、独自の研究開発でなしとげる日本医療に誇りと期待を抱く。