風評被害にめげずに開催された二本松の菊人形を昨年家族で見に行った。築城の名君丹羽公の小峰城と並んで名城の誉れ高い石組みの美と、雨天のはざまの好天の青空に聳える老松の見事さに菊花が映え、知恵抄の「本当の空」を満喫した。

 私の主な目的は駅前に建立された少年像だった。戊辰戦争で会津の白虎隊は戦わずして自刃したが、二本松少年隊の成田才次郎少年剣士だけは「柄まで通れと突け」と教えられた通りに官軍隊長に体当たりして戦果を挙げた、との故事を同じ姓の成田氏という二本松の旧友から聞いていたので、昨年橋本堅太郎氏が人生最高の作品として少年像を故郷に寄贈したニュースを見て、早速切抜きを送った。

 佐久間良子をモデルにした同郷出身大山忠作画伯の「知恵抄」とともに、故郷への深い愛情が印象に残った。

 その橋本氏文化功労者に選ばれ、今朝の民友紙で市民が受賞祝賀会を開いたと知り心からの賛辞を送りたい。