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明治戊申秘話 降参坊師 岡和田甫作詞

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明治戊申秘話 降参坊師

一、
明治と改元成る成らぬ 慶応三年十二月
薩長土肥の連合軍 我から名乗る官軍と
二、
錦の御旗ひるがえし 叫ぶ尊皇攘夷論
虎の威借る白狐 昼もはびこる紫震殿
三、
我が東北を罵りて 夷よ賊よ朝敵よ
討てや懲らせの暴力に 浜街道は総決起
四、
磐城七郡戦場化 安藤対馬平藩
六間門の戦に 相馬将監討たれたり
五、
続く戦場中河原 心ならずも官軍と
剣を削る相馬藩 武士道とやら斯くあらん
六、
雨は降る振る新式の 元込鉄砲官軍に
雨には困る飛び道具 見方泣かせの火縄銃
七、
宗領方の斬り込みは 江出六堀を本陣に
脇本喜兵衛隊長は 高瀬川原の露と消ゆ
八、
嗚呼隊長に戦死され 全軍の士気粗阻せり
見方の戦意失いて 想郷帰心矢の如し
九、
東北ニ十四班の 連合軍の仙台は
其の連合に裏切られ 戦わずして総崩れ
一〇、
若し其れ俺らがの相馬藩 朝敵の名を返上し
領土の保全民心の 安定策に専念す
十一
藩老富田高慶氏 藩主を始め重臣等
小異を棄てて大同の 今ぞ講和か降伏か
十二
順逆の理は只一途 六万石を代表し
講和の使節は誰あろう その人選は慎重に
十三、
此処は相馬の御領内 双葉の里は香しく
葵の茎のい晴れ姿 明治百年夢の跡
十四、
講和の使節誰あろう 南の小高金性寺
知円法師の本名は 高橋名乗る藤左エ門
十五、
北郷海老の由(宝)蔵寺 光滲和尚本名は
大浦名乗る清治右エ門 降参法師の名を残す
十六、
中村城下虚無僧寺 住職末永歳助は
僧兵姿そのままに 降参法師の名が残る
十七、
六万石の代表者 降参法師の陳情書
官軍これを了承し 条件付きの和議はなる
十八、
其の条件はこれ如何に 仙台藩を討てと云う
あの友軍の仙台を 昨日の敵は今日の友
十九、
泣くな釣師の浜千鳥 騒ぐは烏駒ヶ峯
青葉かくれの時鳥 泣くな官軍鬼じない
二十、
此処には曽て官軍が 参謀本部連がりの
関東北の集いあり その活躍の目ざましく
二十一、
此処には曽て官軍の 参謀本部代行の
関東北の陣場荘 敗軍相馬も馴(馳)せ参ず
二十三、
当時を偲ぶ歌枕 吾は官軍我が敵は
天地容れざる朝敵ぞ トコトンヤレトンヤレナ
二十四、
口さがなしの童べ歌 あれあれ磐城の燕奴
あれあれ仙台むら雀 相馬鳶にさらわれた
二十五、
トコトンヤレトンヤレナ トンヤレ節で歩調とる
浜街道を北へ往く 進軍喇叭を先頭に

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